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 来年オリンピックではヨット競技で、江の島も会場になります。
 今回は、その江の島まで足をのばしてみました。
江の島弁天さまへの山道を少し進んだ右側に紀の國屋本店さんはあります。江戸時代(寛政元年)から続く超老舗です。すごい歴史です。 30分ほどお話を伺い、懐かしい女夫饅頭をお土産に帰って来ました。



◆弁財天詣、江の島詣でが一番流行ったのが江戸時代です
- お店の歴史は長いんでしょう。
紀の國屋本店:お店は「寛政元年」とのれんに書かれていますが、創業は1789年ですので、230年になりますね。でも、江の島ということで言えば、うちは十両クラス、大関、横綱クラスがぞろぞろいます。一番古いお店が岩本楼さんです。あそこは700年ですからね。今は岩本楼ですけど、前は岩本院、その前は岩本坊ですから。昔は、江の島神社が、上の坊、中の坊、下の坊とありまして、岩本楼さんは中の坊というところです。で、昔は宿泊ということも手がけてきたんですけど、一番岩本楼さんが華やいだのは江戸時代ではないですか。将軍家との付き合いが結構あったんじゃないですか。弁財天詣で、江の島詣でが一番流行ったのが江戸時代ですから。
話を最初からはじめると、源頼朝時代に、頼朝が東北地方で藤原氏が勢力を誇っていたんですけど、その討伐のために江の島に来て、江島神社奥津宮に来て、戦勝祈願と言いますか、奥津宮にあります鳥居を寄進したり、はっぴ弁財天も寄進したという話が遺っています。それから、偉い将軍の方とか、江の島詣が続いたんです。一番盛んになったのが、江戸時代で、徳川家康は、関ヶ原の前に、1600年頃に来ているんです。本によると、家康が来た時は、まだ橋がないので、ちょうど引き潮の時に歩いて渡って来て、お参りしたということで、帰りは満ち潮になって船で帰られたということが本に遺されています。それ以後、2代目将軍、3代目将軍と色々な方が江の島詣でをやっています。
で、最初は将軍家のお付き合いだったんですけど、江戸時代の中期になると、一般の庶民の方の江の島詣でが流行りだしたそうです。

-なかなか近寄れない場所だったんですね。
紀の國屋本店:昔は、一泊二日とか、二泊三日とかで江戸の方から来るじゃないですか。ですから、旅籠、旅館が随分増えました。岩本楼さんもそういう風になってきたんだけども、うちなんかも、寛政元年の頃は旅籠なんです。で、一般の方はどんどんどんどん旅行に来るわけですね。あの当時は風光明媚、海産物の美味しいものがあるということで、女性の方々に人気のスポットだったそうです。島の中には、観光案内図みたいなものがあってね。
で、女性の方も、来たら江ノ島詣でをして、美味しいものを食べて、ゆっくりして帰るという。そして、江戸に帰って、「わたし江の島に行ってきたのよ」と言って、みんなから羨ましがられたということだそうです。
お陰様で、そういった時代もあったんですけど、今は違ったイメージになりました。でも、今でも弁財天の力っていうのはあるんですね。例えば、この前の道だって、弁財天中道通りですからね。江の島の遊覧船もべんてん丸ですし。今は昔ほど弁天様のあれはないんですけど、所々に思い出と言うか、弁財天に対する人の気持ちが残っているといういい場所です。
それと、相変わらず風光明媚なところです。



◆お神輿、太鼓、踊り、踊りは「ヨット音頭」ですが、ご披露しようと思います
- 富士山と江の島の組み合せがいいですね。外国人がたくさんお見えになるというやはり魅力があるんですね。
紀の國屋本店:外国の方も、欧米人も、アジア系の方もいらっしゃるではないですか、江の島を訪れる外国人は年間、80万から100万人いるんですけど、アジア系の方が多いんですけど、逆に、鎌倉は欧米人の方が多いんです。アジア系の方は景色が好きなんで江の島、欧米人は、歴史が好きなんで鎌倉なんですね。江の島も歴史はあるんですけど、歴史の分だけ鎌倉に負けます。

- 弓なりの海岸線があって、橋があって、島があるという風景は中国人の好きそうな風景でもありますね。
紀の國屋本店:そうですね。葛飾北斎の絵でも、富士山と江の島という構図があります。江の島は観光地の素質をもともと持っていたんですね。お陰様で、いまでもこうしてお客さんがお見えになっていますけどね。嬉しい限りです。

- 来年はオリンピックが来るし。
紀の國屋本店:そうなんです。

- 知名度が上がります。オリンピックに向けて何かありますか。
紀の國屋本店:今、まさに組織委員会も連日お見えになっていろいろお話をしてくれるんですけど、諸問題も出てくるんですけど、これはオリンピックを大成功に治めるにはしょうがないですね。少し我慢しなければいけない部分もあるので、組織委員会の言われることを聞き入れているんですけどね。外国人の方もたくさんお見えになるので、ありきたりですけど、「おもてなし」をしっかりしたいと思っています。外国人の方がお見えになり、SNSで世界に発信さていただきたいと思います。世界の目で見ると、江の島はまだまだですので、国内では有名になりましたけど、外国の方にはマイナーなんで、是非、宣伝をしていただいて。それで今年もありますが、ワールドカップもありますので、ウエルカムフェスティバルということで一緒にやらさせていただきたいと思っています。今年は、選手と関係者を楽しんで頂くということをしたいですね。去年もそのつもりでやったんですけど、時間が合わなくって選手の方がなかなかお見えになれなかったんです。

- 選手の方は競技がありますからね。楽しみの方までは余裕が‥‥。伝統芸能はどんなことを考えていらっしゃいますか。
紀の國屋本店:今年と同じなんですが、お神輿が人気があるので、今年は、人気なものが三つあるということで、野点は別にして、お神輿、太鼓、踊り、踊りは「ヨット音頭」ですが、ご披露しようと思います。また、今年は夕方になりますので、選手の方が夕食を気楽に召し上がりながら、フェスティバルとしてたくさんのものを用意するのではなく、ゆったりしたものを準備したいと思います。

- 今年のイベントは来年への繋ぎですから、盛り上げないといけないですね。
紀の國屋本店:あくまで来年が本番ですからね。

- 私も頑張っていきたいですね。今日はありがとうございました。