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 冨田さんは、NPO「100年後の遠藤を夢見て」をキャッチフレーズとして、遠藤の「自然財産(=景観)の保全活動を基本として地域の活性化に取り組んでいます。各所にさまざまな種類のサクラやモミジの苗木を植えたり、地権者の方々の協力を得て、面積8,500㎡の山林に山野草園「藤沢えびね・やまゆり園」の開設、運営や協同農園の企画などを行ってきました。
そして、今回「農家レストラン・いぶき」を立ち上げられましたので、訪ねることにいたします。
醤、甘酒といった発酵調味料をお店で仕込み、それらを使った健康料理を提供しています。藤沢の食材を中心とした食事・デザートが20種類前後並び、選び放題。定番メニューの他、シェフの気まぐれ料理もあります。
ほぼ毎日、地元藤沢の農家さんが無農薬の新鮮野菜を納品され、レストランの食材になるだけでなく、店頭で販売もしています。季節の採れたて野菜は絶品!
店内は明るく開放的で、天井の立派な梁は古民家の古材を再利用し、大きな窓からは庭の木々や花々を楽しむことができます。



◆藤沢北部の地域お越しが目的なんです
ーこの場所は以前はどんな所だったんですか?
冨田さん(以下敬称略):荒地でした。放ったらかしの場所でした。木はもともとあったものを移植したものもありますが、ほとんどは新しく新植したものです。

ー樹木の成長が楽しみですね。
冨田:まだオープン前だったんですけど、入り口に植えてあります紅梅が咲いて素敵でした。木に花を付けるものは咲くと素敵ですね。

ー周りの風景に距離、遠景があっていいですね。
冨田:そうですね。周りの風景に奥行きがあり、借景とともに楽しめます。 玄関のところに枝垂れ桜がありますが、その移植が大変で、苦労して運びました。このレストランのシンボルツリーになります。

ー根付きましたか。
冨田:大分枝を落とし、小さくなりましたけど、立派です。

ー専門が植物ですから、一本一本の樹に思入れがありますね。
冨田:ちょっとした遊びです。いまの季節はいいですね。

ーキーワードは「こだわり」なのかなと思いますけど。
冨田:夫が植物が大好きで仕事をしていますからね。藤沢市の北部の地域起こしなんですね。それが私たちの目的なんです。
「藤沢えびね・やまゆり園」を造りまして、その第二弾がこのレストランです。ここは、ビュッフェスタイルになっていますから、自分で取りに行きます。その分、好きなものを食べれます(笑)。野菜もこの土地のものです。

ー地産地消なんですね。ここの営業時間はどのようになっているんですか。
冨田:午前11時から3時までです。ランチだけなんです。
3時に終わって、次の日の準備といういい流れができているので。3時以降にお店を開いていてもそんなにお客さんは来ないと思うんですよね。割り切って、3時で終了にしています。 お料理はみんな手作りなんです。そこが偉いかなと、自分で思います。

ーそうしますと、朝早くから仕込みをしていますか?
冨田:前の日に仕込んでおいて、朝、わーつと仕上げます。今も作りながら出していますし、並んで待っている日もありますが、今日はお客さんが少ないので落ち着いています。ずいぶん、落ち着きました。

ー働く人もあまり遅くまでいなくていいのでいいですね。
冨田:そうそう。職場としても、働きやすいいい職場を作っていきたいですね。

ー周りの景色を見ながらの食事はいいですね。
冨田:「藤沢えびね・やまゆり園」がオープンしている季節はいいですね。50人ぐらいのメンバーが活動していますが、実際にはもう少し少ない人数ですけど、毎週草取りをしたり、植え付けをしたりしています。



◆農泊で、農業をからめたことを考えています
ー手入れが大変ですね。「藤沢えびね・やまゆり園」がはじめにあって、その時点で「農家レストラン・いぶき」のイメージはあったんですか?
冨田:はじめに遠藤まほろばの里がありまして、遠藤エリアの魅力作りの第一弾が「藤沢えびね・やまゆり園」で、第二弾はこのレストランになります。第三弾が花菖蒲園です。それがオープンするのは3年4年先になります。

ー花菖蒲園はどの辺にできるんですか?
冨田:花菖蒲園は看護大学の奥になります。そうすると全体がいい感じになります。それで、あと農泊事業を進めていますので、民泊と違って、農業をからめたものを作くりたいと思っています。このレストランを始める前から、農業をからめた、芋掘り体験など、耕作体験や収穫体験を考えていましたので、農業をどのようにからめていくかは手探りです。その中心に、農泊をということで考えがまとまってきました。

ーそうしますと、エリアが広くなっていいですね。
冨田:東京からも来ていただくつもりで考えています。はじめは外国の方を対象に、発信システムが出来ていますから。協力的な農家さんと組んでいきたいと思います。実績ができたら、東京に向けて発信していきたいと思います。それぞれ持っているものを集めて繋げていくことなんですよね。やることが好きなのね。次から次へ。やりたがりやなんです。

ーそのくらいでないとダメなのかもしれませんね。
冨田:そう(笑)。でも、楽しんでいるんですよ。

ー息子さんが働いてくれているから、いいですね。
冨田:そう、夫と私、高齢者だけでは限界があります。
お料理は野菜がメインという感じで来てくださるけど、唐揚げも人気があります。たくさん召し上る方が多いですね。神奈川県産の鶏肉です。

ー採算を考えないといけないし。
冨田:今のところ、うまく回っています。

ーこれを造るにあたって、他での成功例などを見て回ったりはしましたか?
冨田:そこが私の大成しないところなのね。調べるとか、勉強するとか、研究するとかは少ししかしないの。星谷さんはすごいでしょう。わたしは、感覚人間なのかな。

ーここで褒められてもしょうがない(笑)。
冨田:いや、褒めてはいないです、事実です(笑)。だから、後になってから、なぜ専門家に頼まなかったのかな、って思ったりします。お店の設計でもね。いずれ、また直したりを考えていますけど。

ーこれからが楽しみですね。農泊を含めて拡大していくことが楽しみです。
冨田:農泊、農泊。意外と農泊の方が華やかになるかもしれない。何とかしてここの農地とか風景を残していかなければいけないんです。守るんですね。

 ここで息子さんの崇さんが登場して、話の輪は広がり、農泊を核に、様々な夢のあるプランをお聞きしましたが、そのお話はまた次の機会にしたいと思います。
今日はありがとうございました。