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 ドキュメンタリー映画「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」の舞台の藤沢市にある「あおいけあ」を訪れました。 「あおいけあ」は、 「『認知症になっても住み慣れた環境のもと、穏やかに年を重ねたい。』 『命ある限り自分らしく生き、一人の価値のある人間として存在したい。』 そんな願いを実現できる、地域と密着したサービスを目指しています。」 「介護が必要になっても住み慣れた家や地域で暮らし、家族や親しい人々とともに、小規模で家庭的な雰囲気の中で、お年寄り一人ひとりを尊重したケアを提供」されています。
施設は、グループホーム「結」、小規模多機能型居宅介護「おたがいさん & おたがいさんサテライトいどばた」によって構成されています。
 そして、今回は、施設の中「おたがいさん」を訪れました。
「おたがいさん(サテライトいどばた)はこれまでの「お年寄りが行く施設」ではありません、お年寄りが主役の「第2の我が家」です。居心地が良いです。その証拠に(?)よく近所のオバチャンや子供たちがあがりこんでお茶を飲んだり遊んだりしています。…公民館?児童館?なんにしても歓迎です。みんなでご飯を作ったり、犬と遊んだり、買い物に行ったり…あっという間に時間が過ぎます。」とホームページでも紹介されていますが、雨の中でしたが、スタッフの方々とお話しさせていただき、「あおいけあ」の高齢者福祉サービスを直に触れることが出来、なるほど、なるほどという思いで「あおいけあ」を後にしました。
 突然の訪問でしたが、利用者のみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。



◆今一番といわれるケアを見てみようかな、と思いこちらに来ました
Aさん:こないだ藤沢で講演会がありまして、たくさんの人が来てくれました。
- たくさんの人がお見えになり、感動していました。やはり伝えてもらわないといけないと思います。とても参考になります。Aさんは、ここで働いで何年くらいになりましか?
Aさん:2年くらいになります。

- ここを仕事場に選ばれた理由ってありますか?
Aさん:ちょうど転職先を探している時に、NHKの番組「プロフェッショナル」を観たんです。
熊本の病院で働いて、自分の祖母が施設に入るという時に、あまりいい施設ってないんだなと思いました。それじゃ自分で造るしかないのかなと思いながら調べていると、ちょうどテレビを観たんです。それで今一番といわれるケアを見てみようかな、と思いこちらに来ました。

- 熊本から来られたんですね。
Aさん:はい、熊本からです。

- 実際にはどうですか。
Aさん:実際に納得しながら働けるので利用者さんに対して必要だなと思うことをその場で出来るのでストレスもなくすんなりやれているなと思います。
(利用者さんが、頷く)
Aさん:そうですね。利用者さんから逆に仕事のことから結婚相手のことまでアドバイスをもらっているんです。人生について相談にのってくれるんです。大事なことをたくさん学びました。

- こないだ講演をしていただいた時も、何が一番大事かを教えていただきましたが。
Aさん:こうあるべきだと思っていてもなかなか出来ないことがあったりしますからね。

- 講演会では、その人その人の持っているものを引き出していただくという。
Aさん:ここではそうした関わり方をしていますから。なんでそういうことをするんだと、言う人は誰もいませんからね。それが一番大事だと思っていますからね。現場がそういうことになっています。

- 徹底していますからね。
こちらに来て、スタッフの動きや雰囲気を見ていて羨ましいなと思いました。
Aさん:現場の雰囲気はいいですね。わたしも楽しまさせてもらいながら働いています。



◆ここに来て、みんな笑っているから、ここはいいよな、自然でね、と思ってね
- 長く働いているんですか?
Bさん:2010年7月からです。利用者さんじゃないかと思われます。
Aさん:学生さんが来た時に、自分のことをスタッフだと思っているけど、実は利用者さんだと言って冗談を言ったりしていましたけどね(笑)。

- この中にいると分からないものね。
Aさん:最初にここに来た時に、わたしもスタッフさんか利用者さんなのかが分からなかった。

- みんな同化していますよね。格差がないんですね。みんな同じように動いているし、特別扱いされていないですからね。
Aさん:できることは自分でして、お互いにできないことは手伝ってもらいます。わたしも同様ですが。結構なアドバイスをしてもらっています。これが正しいことだと思いますが、なかなか実現しているところはないですね。

- どうして正しいということが実現できないのかと思います。
Aさん:みんな介護スタッフは分かっていると思いますがね。ストレスですよ、働いていて。特別なことではないんですけどね。

- この仕事をはじめた切っ掛けはなんですか?
Bさん:リストラにあってね。製造の方の会社の管理についていたんですけど、利益利益のストレスがありました。それから、両親にもお世話になったから、田舎に帰って介護の仕事ができたらいいなと、ヘルパー2級を取ったんです。それでいろいろ調べたんです、ハローワークに電話をしたんですけど、その時55歳だったんだけど、無いんですね。今は、年齢関係なく65歳までありますけど、当時新聞の広告を見て、電話をしたら「来てみたら」ということで、「あおいけあ」で3日間トライアルをしてみました。施設内に笑が絶えないので、ここはいいなと思ってね。ヘルパー2級を取った時に、実習で特養とか、ディサービスなどの施設に行ったけど、ほとんど笑った顔を見たことがない、スタッフも楽しそうじゃないんだよね。これかよと思ってね。
で、ここに来て、みんな笑っているから、ここはいいよな、自然でね、と思ってね。施設の造りもいいんだよね、自然にスーッと入って来るね。

- その頃も今のような施設になっていたんですね。
Bさん:そうですね。それで、面接して1ヶ月くらいしてどうぞ、と言われてはじめました。それから長く勤めています。その間に介護福祉の資格を取って、ケアマネージャーの資格を取りました。
ターミナルケアって、自宅でケアって言うのは難しいね。家族がギブアップしてしまいます、トイレの介護がはじまると、そういうことがありますね。

- 介護が24時間になってしまいますからね。
Bさん:昼間と夜では違いますからね。追い込まれてしまいます。
Aさん:楽しく働いているのが一番ですね。
Bさん:2025年には介護職の人材が50万人くらい不足するとデーターが出ていますからね。認知症が700万人で、軽度認知症が600万人ですから。1300万人なるんですよ。それを考えたら社会自体が混乱してくると思います。

- 社会自体がね。対策もないしね。
Bさん:若い人が暮らしにくい社会ですからね、ベースが。子育てしやすい社会だったらね、と思います。

- Aさんは、この仕事を始める動機はBさんとは違いますね。
Aさん:祖母が二人とも認知症でしたからね。そこでの施設を見ていて、家族としてやってもらいたいこととか、自分が勉強してやってもらいたいこととかがしてもらえてないんだな、と思いました。
ここに来てからは家族の方ともよくお話をさせていただいていますが、自分の家族にしてもらえるような関わり方が出来るので楽しいですね、納得しながら働けるので。
Bさん:笑っていただけることが一番だよね(笑)
Aさん:そうですよね(笑)。

本日は、お仕事中お邪魔させていただきましてありごとうございました。お体に気をつけて、お仕事に励まれますようにと応援いたします。