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 ブンダーバーホーフとはドイツ語で「すばらしい場所」という意味になります。
湘南・長後に店を構えて40年来、2004年には自家製の「ハム&ソーセージ」を作るにあたり作業場が手狭なため、現在の地にお店を移転されました。量産では出来ない「手作りの味」を皆様にという思いで製品を提供されて、2005年、2006年、2007年に自分の腕を試してみたいとコンテストに参加、見事SUFFA 国際コンテスト加熱部門にて金賞を3年に渡り受賞されました。
 今日は、その安藤眞道さんにお会いしてきました。



◆弟子になるのに、ストーカーのようにして、5回目に許可を得ました
ー お店はいつから始められたんですか?
安藤さん:このお店は2004年になります。父の代で1965年からで、2004年にこちらに移動しました。

ー 修行をドイツでなされたんですか?
安藤さん:修行自体は国内です。
はじめに、20坪くらいなところで、手作りソーセージを作っていたんですけど、普通のお肉屋にプラスしてソーセージを作ると言うことになると、何かを始めようとすると、何かをやめなければ行けない、と言う事で諦めていたんです。施設にも最低1000万円掛かるんです。
それで銘柄豚をやろうかなと思っていた時に、お師匠さんに出会ったんです。豚肉の話で行ったんですけど、お師匠さんのところは、24坪で牛も日本一の松坂牛を扱ったり、豚も素晴らし物を扱っていて、ソーセージも手作りで、そのくらいの品揃いでやっていました。
きっとこのお店がうちの隣に来たら、うちは潰れてしますという、力の差を感じました。それで、門を叩いたんです。お師匠さんは、その頃弟子でやな思いを随分したらしく、なかなか弟子にしてもらえませんでした。初めは豚で入ったんですけど、あとで知ったんですけど、鋭いお店だったんだなって思いました。ただ厳しかったです。5回目に許可を得たんですけど、ストーカーみたいに何回もお願いして、3回目の時には車を手放して、施設を買うために、3年で1000万円貯まるように銀行に積み立てをしているんです「その間に教えていただけませんか」と訴え、「親父は何て言っているのだ」と言うお師匠さんとの話になったので、2日後に親父を連れていったんですけど、それでも首を縦に振りませんでした。5回目に行った時に、許しを得ました。

ー すごい根性ですね。
安藤さん:職人で鬼みたいな人でしたので、4年くらいいたんですけど、3年目の時に、30人くらいの人が弟子で入って来たんですけど、3日以上持った人は1人しかいなかった、その一人が1ヶ月で辞めました。新しい人が入って来て、これで洗い物から楽できると思っていても、次から次と辞めて行ってしまいました。

ー 大変な経験ですね。
安藤さん:お師匠さん自体がドイツのお肉屋さんと親交があったんですけど、裸一貫から一つ一つ積み上げて来た人で、より食文化を考えならステップアップしていったんです。お師匠さんが教えてくれたのは、自分が食の過程を知って、苦労して得た知識を僕に教えてくれているんですけど、知っていることは教えてやるけど、それから先はお前が作ってくれと言う、それが弟子じゃないですか。甘んじるのではなく、ストップするのでもなくです。



◆SUFFA 国際コンテスト、金賞受賞への道
ー 今は、お肉屋さんと言う形がほとんどなくなって、ストアーでお肉を買うと言うことになってしまいました。
安藤さん:そうですね。今、食肉組合を見ていても、個人でやっているお肉屋さんで、納めとかやらないで、生き延びているのは藤沢だとウチだけかもしれない。給食や養護施設・保育園に納めてないとやっていけないようです。

ー 個人店で手作りで加工すると言うお店は大変ですね。
安藤さん:八百屋と魚屋と肉屋があるとしたら、八百屋が一番コストがかからない。段ボールとマジックがあればいい。魚屋は冷蔵庫が必要です。肉屋はより以上のものが必要になります。ですから成り手が少ない。新潟で肉屋をやっていた人がウチで働いて頂いていますが、老朽化した施設を変えるのに100万、200万掛かりますので、それで辞めてしまって、新潟からこちらに引っ越して来て、ウチで働いてもらっています。

ー ドイツで賞を取った経緯をお聞きいたします?
安藤さん:最初は、お店をオープンした翌年の2005年から初めて、2006年、2007年ですね。この時は、自分の実力を腕試ししたかったので、2005年の時は少なかったですけど、2006年、2007年は量を多くして出品したんです。技術的なものや、味的なものを試したかったんです。

ー 会場で作ったりするんですか?
ソーセージのコンテストは、小学校の体育館みたいなところで、ザーッと並べて、世界中の知識を持った人を審査員として招集してコンテストをするんですけど、現場で作ることは出来ないです。量が多いですからね。SUFFA 国際コンテストは、1日で3回戦するんですが、審査では、一個のものを試食し、形や見栄えなどを審査し、次の審査に行く前に、りんご水、あるいはレモン水を口に含んで、口を中をクリアーにして、5分或いは10分間を開けてから次の審査に行きます。コンテストは1日で終了します。審査の累計を取って、翌日に発表があります。審査員はこれだけの数の審査、累計をして翌日発表なので、2時間くらいしか寝れないそうです。大変な作業です。

ー 本場ドイツで賞を取ると言うのは大変でしょうね。
安藤さん:このコンテストの良いところは、審査をして、受賞者を決めるだけではなく、受賞したものを残しておいて、ディスプレイをして、これが金メダル、これが銀メダルの作品ですよと、見て、学んでください、と言うようになっています。

ー 他に日本人もチャレンジしていますか?
安藤さん:たくさんの日本人がチャレンジしていますね。
昨年のIFFA2019食肉加工品国際コンテストは、日本で初めて開催されたんです。その時は、豚コレラが流行っていて、開催国に入国することができなく、日本人は参加不可になってしまいました。日本はオリンピック開催国と言う事で、オリンピックの開催国が参加をしないのは、と言うことで、向こう側の国々が日本に来日すればと言う事で日本で開催されました。
ですから、日本人は随分参加しました。主催者の関係者から聞いた話では、日本人のレベルはすごく高かったそうです。

ー そうですか。今日はいろいろお話を聞かせていただきましてありがとうございました。

肉の専門店
Wunderbarhof ANDO(ブンダーバーホーフアンドウ) 藤沢市高倉606-4 Tel.0466-44-2911